【里やまの居場所】
学校に行けなくなった子どもたちは「周りと同じようにできない自分」を誰よりも責めて、心も体も疲れ果てています。彼らに今必要なのは、「強くなりなさい」という励ましではなく「ここでは何もしなくていいよ。ただ息をしているだけで100点だよ」と言ってもらえる絶対的な安心感です。
大多喜の大自然は、テストの点数も、学校に行くかどうかも一切評価しません。ただそこにいるだけで、風が吹き、鳥が鳴いてくれます。彼らの未来の第一歩は、この場所で「深い深呼吸」ができるようになることです。
◎ 誰かの役に立つ「小さな喜び」を取り戻す未来
心が少し休まると、子どもたちは自然と動き出します。それは大きな事ではなく、「焚き火の枝を拾ってくる」「一緒にご飯を炊く」「泥だらけの野菜を洗う」といった、本当に小さな手伝いからです。
「ありがとう、助かったよ!」と大人から言われることで、「自分にもできることがあるんだ」「自分は誰かの役に立っているんだ」という、小さくて温かい火が心に灯ります。この小さな「できた」の積み重ねが、彼らの折れた心を少しずつ真っ直ぐにしてくれます。
◎ 自分のペースで「次の道」を選べる未来
大多喜で泥んこになって遊び、大人たちに甘え、たくさん笑って自己肯定感を取り戻した子どもたちは、やがて自分から「自分の道」を歩き始めます。
学校に戻る子もいれば、通信制の学校を選ぶ子、あるいは職人になって働く子もいるでしょう。どれが正解かは分かりません。でも、「自分はあの里やまで大人たちに愛され、必要とされたんだ」という温かい記憶が、彼らが社会の冷たい風に吹かれたとき、心をポキっと折らないための「お守り」になってくれます。
私は子どもの本来持っている才能を発見して応援して行きます。
